ねっこのにっき。

思考の置き場所。

LIGHT YOU 2023 参戦レポ

どうも!こんにちは。

 

今回は、先日7月1日に開催されたLIGHT YOUというライブイベントについて書き残しておこうかなと思います。

 

このライブにはひょんなことから参戦したのですが、思いがけずとてもとてもアツい1日でした。

そうなんです、参戦したきっかけは何とも軽いものでした。 それがこんなに素敵な体験になろうとは…。

 

と、いうような感想を、感じた熱そのままに書いて前回あげた記事より先にアップロードするはずでしたが、

7月はなかなかドタバタ真っ最中だったので、感じた熱そのままに書けたのは途中までで、後半部分は1ヶ月ほどたった今になって、ようやく書き上げられました。

 

順を追って書いていますが、かなり長いので全て読めないと思います。

というかこんなの読むのに時間割かないでくださいね、貴方にはもっと有意義な時間の使い方がきっとあると思います…(^^)

 

チラチラーッと目を通していただけるのなら嬉し恥ずかし有り難しですが。

 

あ、この先は完全なる日記ということで、敬体をやめます。

 

それではどうぞ。

 

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昨年の秋ごろからずっとユアネスのライブに行きたくて、行きたくて、どうしようもなく行きたくて、でもみすみす逃してしまったり、仕方なく諦めてしまったりを繰り返していて、ついに気持ちに歯止めが効かなくなって、参戦を決めた今回のLIGHT YOU。

 

黒川さんの生歌が聴きたくて、小野さんの生ドラムを観たくて、気が付いたらチケット買ってた。コレがライブ当日から1週間ほど前の話。

参戦決めてからユアネス断ちしてみたり、どれ聞きたいか曲並べて考えてみたり。前日までは本当にユアネスにしか興味がなかった。

 

当日になって会場に行くまでの道中に慌ててLocal Connect(以下、ローコネ)とラックライフ(なきごととreGretGirl(以下、リグレ)は時間の都合で観れないと思ってたので聞かなかった、ごめんなさい…)の予習をしてみたら、両者のカッコ良いこと…。

翌日に予定もあるしユアネスだけ観たら帰ろうか、なんて考えはココで吹き飛んだ。

曲を聞きながら彼らがどんなバンドなのかちょっと調べてみて、ローコネがツインボーカルなこととか、出身が長岡京っていうことを知った。それでか、と今回の開催地に納得がいったし、親近感もちょっと湧いた。

 

という感じで、道中、更にワクワクを膨らませて会場に到着するも、

ライブで1人ぼっちという状況が今までに経験したことなかったこともあって、会場で知り合いとたむろしてる人たちをみて急に心細くなってしまった。会場の立地や形式の影響か、ライブは今まで行ったことがあったものよりだいぶ小規模・観客もまばらな感じだったので、身内や熱量の高い(謂わゆるガチ勢の)人たちが多かったように思えて尚更肩身が狭く感じた…けど、

今年はぼっち参戦を極めることに決めていたし、周りを気にしすぎる癖は年々治ってきているので、その問題はかなり序盤で乗り換えて切り替えられたかな、と、思う。

 

ユアネスの物販に並んでいたらリグレの音出しが聞こえてきて、購入完了したらラババンだけ出していそいそとホール内へ。

 

ホールに入るとすぐ、reGretGirlにプロのバンドマンの音楽を魅せつけられた。音圧がすごい。ステージに目を向けなかったら全然3人だけの音とは思えないぐらいだった。

そういえば "プロのバンド" のライブを(こんなに近距離で)浴びたのは1年とちょっとぶりだった(去年の冬のビーバーはやっぱりちょっと遠かったから…)。普段自分からはあまり聞きにいかないバンドだったけど、だったからこそ、この時に新しい曲に出会えて楽しかった。MCも面白かったなぁ。さすが大阪のバンド、といった盛り上げ方。あと自己肯定感も上げてもらえた。笑

あ、ライブアレンジでロングトーンビブラートが炸裂した時に、圧倒的すぎて笑いが起こったのも面白かったな。その後に「プロなので」ってセリフが挟まれちゃうあたりに、今日の会場の空気感が詰まってた気がする。

 

その後、今回の大本命だったユアネス。リグレの時とは席を変えて(座席自由移動可能やった)、小野さん(Drums)をハッキリ見るために空いてる座席の中でどこが一番良さそうか、リグレ観てた時から考え抜いて見つけた席に座った。前から2ブロック目、左側の最前列、両脇には人が居たけど、左側は気さくな「おっちゃん」という感じの人だった。右側には女性の方が2人組でいたけど、その場に残された荷物を見るに、ローコネのファンの人らしかった。(けどリグレの時にわからないながらもはっきりしっかり手を上げて盛り上がってらっしゃったので、絶対に良い人だと踏んで隣に割り込んだ。)

結果は大正解。小野さんもめちゃくちゃよく見えるし、近いし、両脇は本当に良い人たち(後述)だった。

そしてついにメンバーたちが登壇…。もうリハの時から本物だぁ、本物だぁ…って思いながら小野さんのあのスティック捌きに驚嘆してた。そしてPAさんとのやりとりを聞いていて、とても謙虚な方なんだなって…。あの見た目で…(ダメ、見かけで判断) 。

リハーサルではBathroomを披露していて、こういうステージってリハでやった曲は本編でやらないからなぁ…と、話では聞いていたアレを体感してちょっと面白かった。あとリグレの時にスネアとタム類の音がよく聞こえなかったからちょっと心配だったけど、それは意図的だったようで、ユアネスの時はしっかりドラムが目立つ音作りになっておりました。

余談、転換について、初めっからセッティング組み直して完了まで20分ぐらいだった。やっぱりプロってすごい…。

そしていよいよ本番…ここまで首を長く長〜くして待っていたその瞬間。いざ始まるともう…もうあっという間すぎた。どの曲もやっぱり生で浴びると良さが際立って好きが高まった…。もっともっと長い時間ユアネスの音楽に触れてたかったから、やっぱりワンマンに行きたかったと思ったけど、今日ここで生で色々感じられて本当に良かった、とも思う。特に聞きたかった曲も聞けた。でもやっぱりもっと色んな曲を生で浴びたい…待ってろ11月自主企画!!!!

ということで、勝手にセトリ紹介。

 

0. Bathroom(リハ)

小野さんメガネかけてました。バラードで切ないのにドラムが激しくてかっこいいっていう私好みすぎるギャップがユアネスにハマったきっかけだった。それの代名詞のような曲。リハ・返し調節しながらの披露でも聞けてよかった。次は本編で…。

1. アミュレット

小野さんもうメガネ外してました。呼ばれた他のバンドの雰囲気に合わせて、アップテンポな始まり。1曲目から黒川さんのハイトーンが炸裂してた。2番Bメロの爆はやハイハットダブルストローク、人間の手ってそんな風に動かせるのかって感じもうホンマにすごかった…。というかこの曲サビに「Wow-oh-oh」とコーラスが入ってるんですが、小野さんだけがマイクに向かっていた(!?)。小野さんコーラスするのか…。「振り払えないんだ」の加工が入った音声は生でなく音源でした。原曲通りに進んでいくユアネスのライブ、原曲厨としては需要にすごくピッタリなので好きです。原曲ままでした。全員上手すぎか?

2. ヘリオトロープ

聴きたかった①。ちょっと前の曲なので、もしかしたらセトリ入らないかなと思ってた節もあったので嬉しかったな。この曲の原曲はドラムパートがほぼ打ち込みなので、生ドラムで演奏が聞けたのは貴重。1番のサビで溢れそうになる涙を堪えるワタクシ。こういう歌詞に弱いです。そして黒川さん歌上手すぎる。この辺から照明の関係で小野さんがよく見えなくなる。つらかった。サングラスでも持っていけば良かった。大サビで更に刺激される涙腺。まだ耐えた。なぜなら私はステージ上の小野さんを見なければいけなかったから。照明で見えにくくても目を凝らして、どんな動きをしているのか確認しなければいけなかったから。

3. 日照雨

聴きたかった②。この曲は本当に聴きたかった。本当に本当に聴きたかった。ライブ参戦前にこの曲の良さに気付けててよかった。良さを知った上でライブに臨めてよかった。歌に入った瞬間、嬉しすぎて「あはぁ…(´∀`*)」って声が漏れた気がする。全部が綺麗すぎる。え!?綺麗すぎる。ファルセットと地声をあんなに音量フラットにスンスン行き来できるのなんなんですか本当。もう本当に、降ってくる音が気持ち良すぎてずっと横揺れでのるの止まらなかったデス。曲が終わってしまった瞬間にアンコールしたくなった。最高だわ…。

4. 籠の中に鳥

聴きたかった③。この曲はアニメ主題歌ということなので、選出されたのは妥当中の妥当。サビが涙腺をまた刺激してくる。サビ、歌詞を乗り越えても小野さんのスネアの優しい響きが涙腺を更に刺激してくる。本当に素晴らしいドラマー…。そしてこの曲はギターソロがめちゃくちゃ好き。入りが好き。そこからの落ちサビでついに涙が溢れそうに……なったのをギリギリ耐えた。黒川さんのあの美声は本当に本当に手強すぎるが、私はまだ小野さんが見たい。

5. 「私の最後の日」

聴きたかった④。本当に本当に本当に本当に聞きたかった。私はこの曲が生で聞きたくてユアネスのライブに行こうと思った。今のユアネスのメインウェポン的な曲なので、ほぼ必ずセトリ入りするだろうと思ってはいたけど、ライブ初参戦の身なので実際のところどうかなんて分からなかった。でもやってくれた。ありがとうございました。必ずまた聞きに行きます。そしてこの曲の1サビ。耐えられませんでした。ついにボロボロに泣いた。切なすぎる。もう止まらなかった、落ちサビでまた涙が溢れて、大サビでもう本当に前が見えなくなった。でもこの曲に泣かされるのであれば本望でした。ほっぺたとあごの涙を拭うのに意識を割くのも惜しいぐらい曲に集中してました。

6. pop

最後の曲と言われて、めちゃくちゃびっくりしたのと同時にもっと聞きたい気持ちが溢れて顔が歪んだ。でもpopはワンマンや、このイベントの少し前の出演でアンコール曲に選出されていたので、これは納得のラスト。この曲もアップテンポだから次のバンドへの繋ぎとしても最適な感じ。最後の曲が此奴だと分かればもう全エネルギーをサビの拳にぶつけるしかなかった。なんなら両手突き上げた。サビも口パクで歌っちゃった。楽しかった。先の曲でもう色々崩壊したので感情が爆発してこの辺はあんまり記憶ないです。古閑さんのギターソロがカッコよかったのと、だでぃさん(愛称で失礼します)のスラップもバチッバチにキレてたのと、客席にすごく目を向けてくださってたように思えて嬉しかった。

 

曲が終わって、退場していく姿までしっかり目に焼き付けた。でも本当にあの時間の短さが惜しかったなぁ…。くどいようだけど本当にあっという間だった。あ、小野さんめちゃくちゃ丁寧に礼をしてくれてた。退場の時だけじゃなくて、MC中も。黒川さんの言葉に合わせて、ドラムの椅子から立ち上がって礼をしてたの。(余談。座ってるときはドラムセットに半分以上隠れてた、身体。)黒川さんのMCはとてもアーティスティックで、でも話し方が淡々としてて、SNSでの発信の仕方とかも合わせて、面白い人だなぁと思った。あと歌が本当に上手い…。

終演後、ホールを出た後に少し出来事があったので、ユアネスの話はまだ残ってますが、一旦次に進みます。

 

大本命を見終えて、ここで個人的にはひと段落な予想だったのですが、予習の際に残りのアーティストのカッコ良さに気付いてしまったので、まだまだこれから、と気持ちを切らさずにいられました。

 

ユアネスの次に登場したのはラックライフ

大阪の気の良いあんちゃんが4人集まったようなバンドで、前述の通り曲がとてもかっこよかった。MCもカッコよかった。ボーカルの方(PONさんだったかな?)が感情のままに喋るタイプの方だったけれど、それがエモくて。今イベント主催のローコネとも長い付き合いらしく、ラックライフとローコネは2バンド合わせて応援している人が多そうだなぁと感じた。そしてこの人たちは心の底から音楽の力を信じて、音楽を楽しんでいる人たちなんだなぁ、とも思った。

本気で音楽をやる立場からの「やってみ?」って言葉も飛んできて、それにはすごく頷いたし、わずかならでも共感できたのには心が弾んだなぁ。

あとプロでもやっぱりバンド毎に音色が全然違うなぁ、とも感じた。それに対応するPAさん凄かったなぁ。

 

 

長くなってきて続き書くの億劫になってしまったので、以下は1ヶ月ほどたった頃に、覚えてるところだけブワッと書き残したもの。

 

トリは今回の主催者、ローコネ。前述の通り、会場に向かう道中でカッコ良さを知ったのでかなりワクワクしていた。

リハーサルの時のことはあまり思い出せないが、とりあえず、歌を聞いた時の衝撃がすごかった。うますぎる。黒川さんとは違う種類の、パワフルで伸びやかな感じ。GReeeeNで例えると()黒川さんはnaviさんで、ローコネの方はHIDEさん、みたいな。アノ感じ(似た感じ)を間近で生で聞けたらそりゃ度肝抜かれる。とんでもなかった。あ、ここまで話しているのはピンボーカルISATOさんという方。

もう1人の方、Daikiさんはギターボーカルで、こちらもまたうますぎる。パワフルさ・声の質感が同系統で、(だからお2人のお声の相性も良くて、)掛け合いなどは必聴ものだなぁと感じた。Daikiさんの方はHIDEさんと言うよりはBACK-ONKENJI03のような雰囲気。

ドラムのNatsukiさんもパワフルで、でも丁寧なドラムでもう一瞬で彼らの音の虜になった。

途中途中に入るMCでは、彼らがどれだけこのイベントに熱量を注いできたか、開催できたことがどれだけ感慨深いか、たくさん話していらっしゃった。直向きに音楽をやってきて、そうして繋がった仲間たちと肩を組んで、地元にこんな恩返しができたんだと、何度も感謝と感激を口にしていらっしゃって、彼らの実直さ、素直さと優しさが痛いほど伝わってきた。

そうして3、4曲楽しんで、帰らないで残って本当に良かった、と思ったその時だった。件のMCが入った。

 

ISATOさんが言う。

 

「このライブを見せたい人がいました。」と。

 

続けてこう言う。

 

「2週間、間に合いませんでした。」

「でも必ず見ていてくれているはずなので。」

 

彼の、母親のことらしかった。

 

言葉を失った。

 

その後に披露された「Letter...」という曲。

涙が止まらなかった。

ただただ涙が流れた。

 

 

 

この曲との出会いはきっとこの先、私は忘れないだろうと思った。

 

 

 

 

ここでこんな体験をしてしまっては、もう彼らから目を離すことができなくなった。

その後の曲たちに、ただ必死に彼らの気持ちに拳で答えるしかなかった。

 

存分に楽しんだ。

この瞬間に立ち会えたことが嬉しいと思えた。

 

そうしてあっという間に最後の曲まで辿り着いてしまった。

 

最後に聞いたのは「Light」という曲。

まだCDにもなっていない、配信も解禁していない新曲だったそうだ。会場中が沸いた。このイベントの締めくくりにぴったりな曲だった。

 

そうして、公演終了。

 

 

 

 

その後、出演者全員で終わりの挨拶、ということで、再びユアネスのメンバーを拝めた。

ローコネのどなたかに「ユアネスは全員背が高いから〜…!」と言われていた時に、メンバーも小野さんも「え?」みたいなリアクションとってたの見逃さなかったし忘れないからな。()

 

全員で集合写真を撮って、いよいよ本当にイベントが終わった。

 

しばらく立ち上がれなかった。

本当に感動で胸が詰まってしまっていた。

1人で呆然としていると、隣の「おっちゃん」が私に「ユアネス、良かったよ、初めて観たけど」と話しかけてくださった。

嬉しかった。

が、テンパってしまって「私も初めてなんです!」なんていうバカ正直な返しをしてしまったことをけっこう今日もまだ引き摺っている。

「そうなんですよ、彼ら、良い音鳴らすんです。」とかって返せればよかったなぁ。

やっぱり私には咄嗟の対人コミュニケーション力はない。

 

しかしその後、きさくに話しかけてくださったおじさまにあてられたのか、反対の隣に座ってらっしゃったローコネのファンの女性2人に話しかけてしまった私。今日彼らがセトリに組んでいた曲が知りたかったのだ。

結果大成功。とても優しいハキハキとしたお姉様がただった。

セトリに入っていた曲を全て教えていただき、お礼を言い、私はホクホクとした気持ちで会場を出た。

 

アンコールの時のMCにまんまと乗せられて、イベント仕様のステッカーとラババンだけ買って、帰るか、と、思っていた__

 

 

が、

ここから先にまた1つ事件が待ち受けていようとは考えもしていなかった。

 

 

会場を出るとかなり混んでいた。割と狭め(中学校の校舎の廊下ぐらい)のホールスペースには物販やフォトブースへ並んでいる人たちがたくさんいて、それを掻き分け掻き分け、イベントグッズを売っている列に並ぶことができた。並んでいる時に事件は起こった。

自分の、真後ろを、ローコネのメンバーが、通ったのだ。

かなり驚いた。平気で人前に出てきていることに。イベントを無事終えられた記念として写真を撮りに出てきていたらしかった。

さっきまでステージ上にいて、私(たち)の感情をああも掻き立てた人間が、真後ろを、通った。

もちろん、それ以上でも以下でもないが、個人的にはこの時の驚きと動揺な具合といったらなかった。

 

…なぁんだそんなことか、と思うにはまだ早い。

本当の事件はこのあと起こる。

もうすぐステッカーとラババンが買えるなぁ、という時に、今度はなんと、

ユアネスの、黒川さんが、自身の物販のスタッフをしに、現れたのだ。

これもかなり驚いた。あとあと聞くと下積み中のバンドマンにはよくあることらしい。

私は逡巡した。今から買う予定になかったステッカーとラババンを買うし、ユアネスのグッズでお目当てのものはもう買った。が、しかし、これはユアネスの物販にもう1度並べば話せるチャンスなのではないだろうか。普段ならさまざまな言葉を直接伝えることのかなわないが、今日この場に来たこと、ここまで見通したことを条件に、それが今だけ可能になっているのではないか。

逃せない、逃せなかった。

気がつくとまんまと並んでいた、2度目の物販に。

段々近づいていく、黒川さんとの距離。

何を話せばいいのかなんて分からなかった。

分かっていたとて、先ほどの「おっちゃん」とのやりとりの通り私はあがり症なのだ。うまく話せる気は微塵もなかった。

でもここで何も話さなかったら並んだ意味がない、ついに自分の番が回ってきて、私は勝手にてんやわんやと頭の中で大混乱を起こしながら、購入する商品を伝え、そしてまずは今日初めてユアネスを観にこられたこと、ずっと楽しみにしていたことを伝えた。黒川さんはにこやかに対応してくださった。

(今思えば、ここまでの私のセリフはなんとなくテンプレすぎて、私がどのぐらいの熱量の人間なのか分かりづらかったろうと思う。にこやかの中に戸惑い(?)のような対応が見えた。どう返そうかな、的な。)

しかし、私にはまだ伝えたいことがあった。ライブ参戦の1週間前に気付いた「日照雨」の良さ、1週間ずっとこの曲が聞きたかったこと、今日それが聞けて本当に嬉しかったこと……。

しかし、もう商品を受け取ってしまっていた。そろそろ次の人に替わらなければ。全てを言葉にしている余裕はない。

私はなんとか一言発した。

「日照雨…!良かったです!」

その瞬間だった。黒川さんの表情が一変した。

 

「今日の日照雨……聞いたぁ!?」

 

とてつもなく嬉しそうであった。

つられて私もとてつもない笑顔になって「はい!めっちゃ良かったです!」と返し、ありがとうございました、とその場を後にした。

 

とてつもなく嬉しそうに返事をしてくださった黒川さん。

 

「日照雨」、この曲は読み方がユアネス史上いちばん難しいものである、と公式がもう明言をしている。「そばえ」と読む。ファンじゃないとまず知らないだろう。

そして、黒川さんは褒めに対して非常に素直に反応する方だというのはSNSの文面から分かっていた。メンバーから「歌が上手い」と言われると「でしょう」といった類の返事をするのだ。

 

黒川さんはとてつもなく嬉しそうな返事をしてくださった。

 

よくやった、自分、と、そう思った。

 

 

 

会場を出た、行きは地図を見つつ歩いた道を、帰りは手ぶらで景色を見ながら帰った。

 

 

道中、生の小野さんが観れたことと、黒川さんからいただけたその反応のこと、そしてローコネのことで頭がいっぱいだった。

 

 

ローコネのメンバーが話に出していたイズミヤと夕焼けを写真に撮った。通行人に少し変な目で見られた。

 

 

 

電車に乗り、

最寄りに着く。

 

 

 

ウチへ帰る前に、

チーズケーキを2つ買った。

 

 

 

 

濃い、濃い1日だった。

 

ローコネのメンバーは、「来年もできたらやりたいね」と話していた。

 

もし本当に開催されるのなら、

また行こう、絶対。

 

そう思った。

 

 

 

 

 

 

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参戦記録、以上。

読み直してませんので誤字脱字等は悪しからず。

 

またいつかm(_ _)m