ねっこのにっき。

思考の置き場所。

関ジャム本当に良い番組ですよね。

 

どうもこんにちは。本日も日記書いていきます。

 

本日のコンテンツは、

「関ジャム 山下達郎SP」の前半を観て

です。

 

関ジャム完全燃SHOW、

週ごとにテーマを変えて音楽やアーティストについて結構ディープなところまで話が聞ける番組です。音楽好きは必見。

 

私はGReeeeNのHIDEさんとnaviさんが出演なさってから毎週録画で追っていて、

興味のあるテーマの回だけザザッと目を通すように()観るんですが、

先日のこの回はSUPER BEAVERの渋谷さんが初めて出演なさるとのことで、

どんなお話をしてらっしゃったのか少し覗こう。

という軽い気持ちでDIGAの再生ボタンを押しました。

 

軽い気持ちで。

 

まさかあんなに貴重なお話がたくさん聞けるなんて…。

 

普段関ジャムを観る時は基本早送りで、ながら見の時すらあるんです、が、

いや今回は…この山下達郎さんのお話は、きちんと観るどころか先ほど視聴3周目に突入しました。

 

1回じゃ情報の整理が追いつかないところもありましたし、1回みたぐらいで記憶を薄れさせるには惜しい話ばかりだったので。

 

ばかりだったのですが、全てについて感想を書き殴っても仕方がない部分があるので、特にハッとしたことを。

 

番組内冒頭、アルバム制作についての質問への答えの中で、

「…当時(1970年代)はレコードアルバムを1枚制作するのに、カツカツにしか録らせてもらえなかった。10曲入りのアルバムなら12曲。…」

山下さんはこう話していらっしゃいました。

 

この部分について。

 

実は視聴1度目、これがどういうことをおっしゃっているのか分かっていませんでした。(この話を理解したのは2回目に観た時

楽曲を作り上げる中で納得のいくまで録り直しができないなんて、そんな事象が昔の音楽には起こりえたんだと驚きました。

 

その後のお話を聞くと、全貌はこのようでした。

 

ソロの下積みミュージシャンはあまり予算がもらえないので、スタジオミュージシャンを何度も呼ぶわけにも、際限なく長時間スタジオを使用するわけにもいかず、ろくに録り直しができない。それなのに、作った楽曲をリハもなく、スタジオで初めて合わせてやってみて、限られた時間の中で楽曲の修正と完成を目指すのだ。

 

という。

 

あまりにも厳しい、とそう感じました。

現代のように録音した音をイジることなど叶わないのだから、

(ご本人のお話にもあったように、)もし録り直したい部分、ミスをしたところがあっても、予算と時間を使い切ってしまえば、録った音のままどうすることもできないのでしょう。

 

それが嫌なら、もっと自由に音楽を作っていきたいのなら、ミュージシャンとして売れなければならない。レコードの売り上げを出して予算を増やしてもらわなければ、自分の思う楽曲の制作がなかなかできない。

しかし売れるには、この制約の多い中で、良い音楽を作らなければならない

この時代のこの業界は私の想像をはるかに超えて、相当に厳しいものだったのだと、そう思いました。

 

 

山下達郎さんの仰ったその時代のリアルが詰まったこのお話は、現代の音楽の在り方・生み出され方しか知らなかった私にとって、かなり大きな衝撃でした。

 

このお話を聞いてから現代の楽曲制作に目を向けてみると、

技術の進歩などおかげで、作曲から録音、流通に至るまでかかる労力が格段に少なくなっていることに気付きます。

レコーディングの部分だけ見ればへたすりゃ(?)、VOCALOIDを使っての楽曲なら"録音する"という考え方すらいらなくなってきますよね。

 

今までそう表現されていること自体は知っていましたが、

「現代音楽がいかに手軽で始めやすいものか」と言われているその意味をやっと、少し理解できたような気がします。

それと同時に、楽曲制作の厳しい時代を知っている人たちが、今の音楽を軽視しがちな理由は、こういうことだったのか。とも思いました。

 

だからと言って今と昔どっちが良し悪し、というものはないはずですが、

 

当時の音楽には、その当時しか、それ自身にしか宿せなかったものがあったのだなぁ、と。

 

 

山下達郎SPは来週もまだ続くので、

内容は今回の筋とは違うかもしれませんが、楽しみです。

 

 

2時間半の帰り道、全部を使っての日記となりました。

(余談ですが、今月半ばに大学までの定期が切れてしまい、今年は休学中のため更新も叶わず、通常の切符で大学まで向かうのに節約のため、最速2時間で済むところを安い路線で2時間半かけて大学まで行っている私です。アホすぎ、つらい〜。)

 

家までまだあと少しありますが、達郎ファンの後輩に教えてもらった曲でも聴きながら歩こうかと思います。

 

ではこのへんで、またいつかm(_ _)m